個であるならば、物を作る必要性は極端に少なくなる。他が多くなればなるほど物を作る必要性が多くなる。デザインは他の為に必要となる要素の一つである。
主体にのみ重きを置くのではなく、相対するする互いをより良くするためにデザインを施す。
デザインは決してグラフィックなど絵を描く作業ではなく、関係性や印象などをより伝わるやすくし、より内容や印象を伝えるために行う設計と表現である。
誇張したり、過剰に表現することは好ましくない、ましてや嘘は迷惑をかける。なるべく人の気持ちを良くするものが好ましい。そして人の役に立てれば最高である。
世の中には大量の「もの」で溢れかえっている。それは我々人によって作り出されたものだ。
しかし、その大半はオリジンではない。それらには必ず基となるものがある。宇宙、地球、自然、生命体、全ては規則的に正確にかつ波の中で揺らぎ想いとともに動いている。形のあるものは、やがてその形を失う。誰にも止ることのできない「時間」が存在する。そんな中で地球上に存在する、またかつてした自然こそが最高の創造物であり美そのものであると考える。
不自然なものは好ましくない、それはあらゆる事柄に当てはまる。不自然は美しくない。故に無理に造りこむ必要は全くない、無理は不自然だからである。
一面が金色に輝く、我々にとって最も実りの豊かさを象徴する景色。
一面に広がる田に植えられた稲は、それぞれがたわわに実をつけ実れば実ほどその頭を垂れる。均等に育った稲が一面に広がり、
朝陽と夕陽を浴び金色に輝く姿は反映の象徴である。
かつて「ジパング」と呼ばれた我が国、金色に輝く由来は、金鉱山で獲れる金という鉱山資源もそうだろうが、
この稲穂の原風景を指していたのではないかと思う。
あらゆるものの価値が変動し、世界中の人がその波に振り回される。豊作を祈願し、収穫を祝う、皆がそのために共同し共存共栄をする。
デザイナー/コンサルタントとして多くのプロジェクト参画している。
一つのプロジェクトで訪れた新潟佐渡島で魅せられたこの景色。
関わる全てのプロジェクトが、この金色の稲穂の原風景のように実を実らせて頭を下げたいと切に願う。
今は、あえてもう一度立ち止まるべき時である。このままでは失うものも多過ぎる。
インターネットが普及し早四半世紀、世界中の情報が自分の手元のスマートフォンで確認出来る時代になった。情報は足を使わずとも指を動かせば視界に入る時代。
しかし、このままではこの国、いや世界中から、人類の本来在るべき姿を損ない「健全」が保てなくなってしまうのではないだろうか。
今、自分は一体何が出来るだろうか。この数年であらゆるものの価値も相当入れ替わった。だから今一度よく確かめてみるべき時ではないか。
科学、自然学、生命学、理学、医学、力学、あらゆる学から、そして角度から解き明かされ多くのものの解像度は極端に高くなった。
A.I.の出現や通信技術、テクノロジーも著しく進化を遂げ、人間が本来果たすべき役割や領域をも凌駕する勢いである。
人類は一体いつまで便利を追求を追求し続ければ良いのだろうか。これら進化は時として大きな障害や壁を作り出してはいないだろうか。
これまでの功績を無駄にしてはいけない、無駄にしてはいけない、だから次の世代に移行する前にリデザイン:再設計が必要だと考える。
これからの未来はどうなるのだろうか?これまでこれで良かったのだろうか?
What will the future hold? Was this good so far?
その答えは、今の自分が「何を選択し、どう行動するか」しかないのだと痛感する。
The answer is “What to choose and how to act.”
答えが出てしまった過去と答えがまだ出ていない未来なら、変えられるのは今しかないのだ。
この太陽のように海のように自然は永遠と自然界の法則に従い動いている。
天変地異、自然災害を恐れているのは人間の勝手な都合ではないか。
しかし、現実は人間として生きている。ならどうやって生きるかが重要なんだと。
文明は常に新しく便利な物を創り出してきた、しかしその反面多くのものも失ってきたのではないだろうか。
新しく創り出していく作業も重要である、しかし、大切なものを大切だと認識し、
残そうとしなければもう残せないところにまで人類は到達している。

アイデンティティを失ってはいけない。先人が語ったとおり、すべてはひとつつであり、ひとつはすべてである。
Don't lose your identity. All is one and one is all.
この仕事を始めてから25年程、本当はやりたくなかったこの仕事、この始めてからちょうど程なくしてインターネットというものを初めて見たのもこの頃。
何の資格もなく大きな賞を受賞した訳でもない。しかし、何時の頃からか自身の職業としてこの仕事を生業と語るようになる。
今となって思う。この仕事はとても良い仕事であり、この仕事には大きな役割がある。それは勘違いなのかも知れないが大きな役割を果たすために尽力する。
デザインとは気持ちや想いを伝えるためのひと手間であり、大切なことや大事なことを形として残していくための工夫である。
はじめに、私は根っからの写真家ではない。故に多くの写真家の方々をリスペクトしている。紛れもなくその方々にしか撮れない絵がある。
この十年内、カメラという世界は大きく変わった。紛れもなく技術は進化し、カメラと写真はとても身近になった。それはとても素晴らしい事だと思う。
人類が誕生した太古にこの技術が存在したのなら、いったいどれだけだけの素晴らしい景色と真実が記録として残っていたのだろうか。しかし、見れない知れないことでそれらはロマンともなる。
美しいものをただ美しいと記録したい。次世代の為にリアルな物を託したい。それは私が写真を撮る大きな理由である。
医療業界、旅行業界、飲食業界、インテリア業界などこれまで多様なカテゴリーのプロジェクトに参画携わらせていただけたおかげで多くの知識と経験を得ることができた。これは本当に幸運な事であり、現在の自分はこれら経験の上で成り立っているのは間違いない。
気付けば何時からかコンサルタントという立ち位置で参画することが多くなった、そしてデザイナーとしての仕事はグラフィックを描くことよりもより設計に注力することが多くなった。
コンサルタントの定義として、コンサルタントはマーケティング、ファイナンシャル、公共性、そしてそれらカテゴリーにおける専門性を併せ持たないと行えない業務だと認識している。そして何おり理屈とともに経験を重要であり、コンサルタントは資格ではない。
企業内・プロダクト開発・サービス開発・新規事業立上げ・海外出展・地方創生・地域コミュニティー創生など様々なプロジェクトに参画し企画立案から実行・運用までを含めて行なってきた。プロジェクトマネジメントは、マーケティング、ビジネスモデル構築、ビジネススキーム構築、各専門家との連携など多岐にわたる設計が必要となり、また充分な経験値が必要となる。またプロジェクトは成功・収益化だけではなく、それらに取り組むというプロセスに価値を見出すことで、携わるもの全員がスキルアップとともに見識を広げアップデートする、また事業や交流の幅を広げる大きな機会創出へと繋がる。
大手制作会社、大手代理店だからノウハウがあり成功する訳ではない。これはこれまでの経験に置いて痛感したこと。関わる方々の人間性こそがコアであり全てでもある。
現在、最も注力しているプロジェクトは復興支援。2024年は能登半島沖地震とその後に起こった豪雨災害における支援活動に注力した。
復興支援の難しさ、そして必要性を強く感じた。東北も未だ復興には至っておらず、時代が変わるにつれ、支援のやり方も考え方も、関係性の在り方捉え方も多く変容した。現在は公共と民間が連携し実行できる公民連携によるスキームの構築と復興支援を行なっている。
自然災害は地球・自然の自浄作用である、しかし、その自然活動に人、人命、人生に大きく影響を与える「災害」である。復興支援は国民としての責務である。
大きく次代は変わる。そして地球もまた変わる、故にシフトしていかなければならない。

公民連携による様々なプラットフォームの構築に参画。

公民連携、地方創生、医療マーケット、ツーリズムなど、多岐にわたる、また連動性の高い事業展開に取り組む。全ての取り組みにおける企画・デザイン・ディレクション・コンサルティングなどの業務の監修を行う。
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